―放送五分前 アジト茶の間にて―深柳 「あーあー。マイクテス、マイクテス。こんなもんでいいのか」
アキラ「おい、深柳」
ヒサキ「そんなもんテキトーでいいわよ。もしアレだったら、スタッフがなんとかしてくれるでしょ」
アキラ「なあ、ヒサキ」
深柳 「ああ、それとお菓子の盛り付けなんだがこれで大丈夫かな」
ヒサキ「うん、ばっちしよ。やっぱり、何かつまみながらじゃないと喋ってらんないしねー。さきイカも~らいっ」
深柳 「・・・もうすぐ本番だよ」
ヒサキ「とかいいながら、リンも柿ピーつまんでるじゃない」
アキラ「二人とも、忙しそうなところすまないが・・・。一体これはなんなんだ?」
―放送開始―
ヒサキ&
深柳 『ひさるき@レディオ~!』
ヒサキ「どっせーい! ってなわけで、始まりました。ヒサルキレディオ、第一回目の放送です。えー、第一回目の放送というわけで、改めまして自己紹介をします。ヒサルキゲームの最強!天才!可愛い!こと三拍子が揃った完全無敵美少女の神塚ヒサキです! そしてぇ、ラジオを一緒に盛り上げてくれる仲間の――」
深柳 「深柳リンです。よろしく」
アキラ「・・・」
ヒサキ「ちょっと、あんた。なにぼけーっと突っ立ってんのよ。座って自己紹介しなさいっ」
アキラ「いや、待て。だから、これはなんなんだ」
深柳 「らじお」
アキラ「そういう意味じゃなくて、なんで俺たちがこんなことを・・・」
ヒサキ「はい、そーゆーわけで、始まったワケなんですけどっ。えー、今回の放送は。うーんと、ねぇねぇリン。どこまで進んでたっけこのお話」
深柳 「確か、プロローグから第一章あるゲームの物語、其の伍までかな」
ヒサキ「つまり、あの狐目の男が現れたところまでよね」
深柳 「ああ。ヒサキがイノシシの如く突進ってくだりまでだな」
ヒサキ「イノシシって、冷静に考えたら結構失礼な表現ね・・・」
アキラ「冷静に考えなくともそう思うぞ」
ヒサキ「あーら、なによアキラ。ちゃっかり横に座っちゃって。やっぱ、なんだかんだ言ってやりたくなったんでしょ、ラ・ジ・オ。うりうりっ」
アキラ「・・・こうなったら、なんでも付き合ってやるさ」
深柳 「ふふっ。素直じゃないな」
アキラ「というかだな、ヒサキはともかく、お前がやる気になってることのほうが驚きだ。印象としては『くだらんな』とか『・・・・・・』とかこんなノリだと思ってたぞ」
深柳 「そうか?」
ヒサキ「言われてみればそんな気もするわね」
アキラ「ほらみろ。なんだか深柳っぽくないっつーか。一言でいえば意外だぜ、意外」
深柳 「むぅ」
ヒサキ「ほーら、あんたが余計なこというから。リンってば、すねちゃったわよ。しーらなーい」
深柳 「・・・・・」
アキラ「深柳、すまん! ちょっと不思議だなと思っただけだ。俺とヒサキじゃ間がもたん、喋ってくれ!」
ヒサキ「ちょぉっと! この美少女ヒサキちゃんと話してて間がもたないってどういうことよ、アキラ! 聞き捨てならないわねぇ!」
アキラ「よく言うぜ。お前みたいな怪獣女より、読者は天然系魔法少女をヒロインとして望んでいたはずだぜ」
ヒサキ「それはあんただけでしょ! むっきー!」
アキラ「怒るなって、ほれほれ」
ヒサキ「私のおさげでぴょこぴょこ遊ぶんじゃなーいっ!」
深柳 「二人とも、一ついいか」
アキラ&
ヒサキ「な、なに?」
深柳 「喉が、かわいた」
―CM中―
アキラ「なあヒサキ。本編について一切触れていないがこんな調子でいいのか」
ヒサキ「やばいわね。ぶっちゃけ時間押してるわよ」
深柳 「ぐびぐび」
―本番再開―ヒサキ「ヒサルキレディオ~。はいっ、というわけで・・・えー、フツオタのほうをご紹介させて頂きます」
アキラ「ふ、ふつおたって何だ?」
深柳 「普通のお便りの略だ」
アキラ「なるほどな。って、なんでそんなことを知っている」
深柳 「ふっ。僕に知らないことはない」
アキラ「お前、結構不思議なキャラだよな・・・」
ヒサキ「こほんっ。いい? 二人とも。お便り、読むわよ。えー、ラジオネーム・・・『あんたバ――」
アキラ「どうした。固まってるぞ」
ヒサキ「な、なんでもないわよ。ラジオネームは書いてないようなので、内容の方いくわよ」
深柳 「さっき言いかけたじゃないか。ほら、ここに書いてある。『あんたバカ?』さんからみたいだけど」
ヒサキ「あ。あ、そう・・・。あはは、書いてあったわね。ほんとね。つ、次は気をつけるわ!」
深柳 「ど、どうした?」
アキラ「深くは言うまい。ヒサキ、無理すんな。場合によってはここだけカットしたほうが」
ヒサキ「しょうがないわよ・・・。ここはぶっちゃけトークの場だしね。色々注意書きしといたし大丈夫でしょ。それにこのお便りの内容も『三人のキャラに声を当てるとしたら声優さんは誰がいいですか?』なワケだから避けられないわ」
深柳 「声か。なるほどな」
ヒサキ「えー、その前にこれは大分前に作者の下に本当に来たメールだったりします。大分前ってのは、投稿屋さんの前に載せていたところでですね。当時のこのメール(というか、名前欄)にはかなりギョっとしたとかなんとか」
深柳 「今になって答えるというのもどうかと思うが」
ヒサキ「ま、オフレコって程でもないとは思うけど。私はもちろん『宮村 優子』さんになるわね」
深柳 「僕は『日高 のり子』さんかな」
アキラ「俺は、やはりグリーンリヴァーライトだな」
深柳 「?」
ヒサキ「は、はーい、それじゃ次のお便り読むわよ!」
深柳 「なぁアキラ。ヒサキはどうして、あんなに焦ってるんだ?」
アキラ「言ってやるなよ・・・」
ヒサキ「そこ、うっさい! えー、気を取り直しましてっと。なになに。ラジオネーム『とんでぶーたん』さんから頂きました。カレーの材料を買う際にヒサキさんは納豆カレー、深柳さんはチーズカレーとバラエティに富んでいましたが、アキラさんは一体どんなカレーが好きなのですか?」
深柳 「そうだ、ヒサキ。なんで納豆は良くてチーズはダメなんだ」
ヒサキ「どゎってぇー。納豆は美容にも健康にもいいじゃん。なおかつ、美味しいし。でもチーズはなんか太りそうじゃない?」
深柳 「そういうものかなぁ。僕は太らないタイプだからわからないけど」
ヒサキ「ほぉお! そりゃああ、よーござんしたねぇえ!!」
深柳 「びくぅっ!」
アキラ「あー。そろそろ質問に答えていいかー?」
ヒサキ「あんたのことすっかり忘れてたわ。はいどーぞ」
アキラ「俺は普通のカレーが一番だ!」
ヒサキ「つまんない男・・・」
深柳 「あ、そのセリフは言えるんだ」
―CM中―ヒサキ「一回目から濃いというか、いいのかしらこんなんで」
アキラ「いいと思うぞ。どうでも」
深柳 「二人とも、コークとぺプシどっち飲む?」
アキラ&
ヒサキ 『コークプリーズ』
深柳 「僕だけぺプシか・・・」
―エンディング―
ヒサキ「えー、そんなわけでヒサルキ@レディオもそろそろ終わりの時間が近づいてきました」
深柳 「あまり本編について雑談していない気もするけど」
アキラ「割と長くなってしまったから、色々ハブった感が否めないがな」
ヒサキ「私たち的には、もっとながーく雑談続けることは出来るんだけど、おまけなのに長すぎてもあれかなーって構成作家さんがね」
深柳 「字面にすると意外に長いんだよな。あまり喋った気がしないけど」
アキラ「多分、一番楽しんでるのは構成作家だろうな。ほれ、満面の笑みでこちらを見てるぞ」
ヒサキ「はいっ、といったわけで。次回はチャプター2になりまして、其の六から其の九までの間を振り返りたいと思います。狐目の猛襲、謎の金髪娘、そして迫り来る巨大な黒い影。襲い掛かる『捕獲すべきモノ』に彼らはどう立ち向かうのか? それではまた、次のチャプターでお会いしましょう!」
深柳 「それじゃあ次回も、」
アキラ&
ヒサキ 「お楽しみにっ!」
→そのままチャプター2へ